剣客商売 天魔 池波正太郎
音もなく小兵衛の前に現れ、「秋山先生に勝つために」、八年ぶりに帰ってきたとうそぶく役者のような若侍の正体は?次々と道場を襲い相手を一撃のもとに殺していく魔性の天才剣士と秋山父子との死闘を描く表題作。愛弟子に〔なれ合い試合〕の許しを求められ、苦衷を察して許可を与えた小兵衛が、皮肉にもその試合の審判を引き受けることになる。「雷神」なあど全8編。シリーズ第4作。
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音もなく小兵衛の前に現れ、「秋山先生に勝つために」、八年ぶりに帰ってきたとうそぶく役者のような若侍の正体は?次々と道場を襲い相手を一撃のもとに殺していく魔性の天才剣士と秋山父子との死闘を描く表題作。愛弟子に〔なれ合い試合〕の許しを求められ、苦衷を察して許可を与えた小兵衛が、皮肉にもその試合の審判を引き受けることになる。「雷神」なあど全8編。シリーズ第4作。
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小兵衛の剣友を見舞った帰途、大次郎の頭上を一条の矢が疾った。心当たりはなかったが、これも剣客商売故の宿命か。「おまえが家を出るときから見張られていたのではないか」小兵衛の一言で大次郎は、次の襲撃を呼び寄せるように、「下帯一つの裸身で泰然と水浴びをはじめた-----「波紋」。旧友内山文太を想う小兵衛の心情を描き格別の余韻を残す「夕紅大川橋」など全5編。第13弾。
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河野昭夫は大和商事食料品部副部長。東大卒のエリートだが出世街道からは外れている。原因は学生時代に娼婦から受けた心の傷と、性生活の消極差からくる妻の蔑みだった。そんな折、役員の一人が蒸発し、河野は会社の冷たさを思い知る。さらに年老いた母との同居を拒む妻から暴かれた性写真のコレクション。絶望のあまり雑踏の仲へ飛び出した河野は一人の少女と出会った。
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西湘銀行町田支店長・木内亮は、十八年間勤めた銀行から業務上横領罪で告発された。突然の特別監査が入り、帳簿類は押収、本店決裁を受けない貸出と預金流用が発覚したのだ。業績を上げるために無理を重ねた結果であった。藁にすがる思いで直系の上司・桜井を頼ったが、次期頭取の椅子を狙う桜井にとって、木内はすでに有害無用の男だった。
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福島県郡山の山林で女性の他殺死体が発見された。三日後、福井県九頭竜湖”夢の架け橋”爆破事件での損傷著しい死体。ともにルポライター森口麻衣子だと断定された。報告を受けた鉄道警察の高杉春雄警視が捜査を始めると、今度は徳島県小鳴門橋爆破の知らせが入る。JR新四国本社には犯行声明と瀬戸大橋爆破予告の脅迫状が届いていた。先の事件との繋がりに気付いた高杉は犯人割出しを急ぐ・・・・。
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〈広告というものは昭和三十年代前半まで堅気のする仕事ではなかった〉(「『電通』早わかり」)など、本質をついた辛口コラムの数々。その一方で、昭和の世相風俗を描いて、やさしく清らかな眼差しに満ちた「謹賀新年」「突っ込め」など46篇を収録。山本夏彦の世界がこの一冊に。
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「新聞が呼号し売買する正義は常に読者の利益と一致する正義である。読者の欲する正義は損しない正義で、それは多く正義ではない。平和もまたそうである」----紛い物の正義を売る大新聞を痛烈に嗤いのめした表題作ほか59の傑作コラム。辛辣無比の毒舌と爽快無類のエスプリの絶妙なるカクテルをとくとご賞味あれ!
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百貨店が軒並み悲鳴をあげている。入店客が減ったのは今に始まったことではないが、最近はその百貨店のショッピングバッグを下げて出てくる客がめっきり減った。著者は今日の百貨店大不況は、誰のせいでもなく百貨店自身の責任であるという。百貨店の現況をバブル崩壊のせいにする人がいるが、それは一因で、真因は別にあるのだ。百貨店出身の作家、渡辺一雄が真摯に挑んだ百貨店不況への処方箋。
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大半の企業が年功序列から実力昇進へ人事制度を切り換えている。終身雇用の廃止という事例も珍しくない。日本の企業は時代適応力があるというが、とにかく変わり身が早いのだ。見渡せば企業変身に乗り遅れた社員が何と多いことか。が、時代の転換期は却って人間を鍛える。変化はチャンスである。企業の氷河期を生き抜くための知恵を説くサラリーマンバイブル。
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東京・中野区の区会議員・大野渉の変死体が新宿で発見された。二ヶ月前、茨城県土浦市に本店を構える筑波銀行新宿支店長の山地浩一が焼身自殺を遂げており、二つの事件の背後には、暴力団への巨額の不正融資と恐喝事件があることが判明する。スキャンダルを恐れる銀行、天下り頭取一派にダメージを与えようとする専務、そのはざまでゆれ動く行員・・・。企業小説の巨匠が鋭いメスで聖域を抉った傑作長篇!
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経営危機が噂される東京シティ銀行。社長の西岡一郎はワンマンで知られ、その経営実態を暴くべく大蔵省の意向を受け、三人の常務が送り込まれた。しかし送り込まれた二人の常務は、逆に奇怪な事件に巻き込まれ、背任横領の疑いをかけられる。常務の一人、石井善之は甥の新聞記者・数馬竜太に救いを求めた。絵画を消失してしまったのだ。
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一流都市銀行・富国銀行人事部の山岡と新井は、都立G商高の就職指導主任・水野らの接待に躍起になっていた。銀行業界では、毎年女子行員を確保するのが大変なのだ。山岡は恒例に倣い、教師の旅行会への寄付を新任の上司・平川第三人事課長に頼んだ。だが、モラルと減量経営を理由にその出費を拒まれた。結果、会社説明会はボイコット、会社訪問もなし・・・・・・。表題作他、ビジネスマンの哀歓を描いた七篇。
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”来年度の対日穀物輸出二十%削減”アメリカ農務省の発表が全世界を走り、日本はパニック寸前だった。日米経済戦争で追い詰められたアメリカの報復措置か。情報をいち早くキャッチしていた大東商事の中山は、保守党との連絡を密にする。一方、中央放送協会の橋本も”食糧輸入国の悲劇。が突然制作延期された時から裏に政治の影を感じていた。明日にも起こり得る糧断の恐怖を描く近未来シミュレーション。
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三田麻衣子は、広告代理店「北斗七星」四大卒入社五年目の二十八歳。今期の社内異動で社内最強軍団といわれる大原チームへの所属が決まった。配属早々、ドラゴンビールの経営する青山店オープニングのプロデュースと運営への参画を申し渡された。ドラゴンビールの宣伝に憧れて入社した麻衣子だったが、イベントまでわずか八ヶ月しかない。
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S県の保守党代議士・加治卓郎の夫人フサが万引きをした。フサの監督役を課せられていた冨士デパートの外商課員、杵島典夫は何とか事なきを得た。が、夫の卓郎は無理難題をもち込んだ。今度の選挙で落選するようなことがあれば、客の面前で逮捕、取り調べたデパートに責任があるというのだ。杵島の上司・白井武彦は責任を杵島に押しつけ、自らは選挙対策係となり自信の野望を遂げようとする。書下し長篇。
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「佐川事件」でまたも露呈された日本政治の利権的体質は、一日にして成ったのではない。それは、永田町(政治)と霞が関(官僚)の長い暗闇の歴史の副産物なのだ!執拗な取材で知られる田原総一朗が、その“奥の院”に斬り込み、永田町にタガをはめられたかに見える霞が関の獅子たちの本音を探って平成日本の病巣を焙り出す。
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新聞やテレビ、雑誌などで日々、提示される「事実」は果たしてそのまま受け入れても良いものなのだろうか。ノンフィクション作家としてヴィヴィッドな問題を追い続ける著者が、内外の事件、学術・文化界の話題、テレビ番組など、日々接する洪水のような情報の中からテーマを選び、「事実」から何を読み取るかを具体的に示す。
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偽善は常に正義を装う、人は個性ある存在ではない、良心はいつの時代も売物にされる。他人の目にはありありと見えることが当人には見えない、など簡潔明瞭な視点で世相と人間性を捉え、切れ味鋭い文章で斬った、ご存じ山本夏彦の世界。
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会社を馘首され、セールスマンとなった高校時代の同級生、せっかちの伊地岡とのろまの野呂が繰拡げるベッド販売合戦の軍配はいかに?学歴、経験、年齢、一切問わない非情なビジネスの世界で生き残るためには、何が必要か?対照的な二人の青年の人生競争をユーモラスな文体でさりげなく描く痛快長篇小説。
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会社勤めは、肉体的にはそれほどハードではない。しかし、人間関係に悩んで、ノイローゼになるサラリーマンが急増している。会社には、出世のためには手段を選ばぬ、悪い奴がうようよいるからだ。会社は恐ろしい人間の集まりだ。地雷の埋められた戦場は、腹這いになって進み、地雷に触れず、危険な仕事は他人に押しつけなければ、えらくなれない。様々な具体例で語る、著者ならではの本音の出世ノウハウ論。
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東京・西新宿の芙蓉デパートは、筆頭常務・荒畑昌治の提案でハウジング事業本部を新設した。次席常務の中西俊明はそれを支援するかに見えたが、陰には社長の座をめぐる激しい争いがたった。一方、本部の経理課長についた宗方知英は、業務システムにコンピューターを採用し、社内の評判を得ていた。しかし、宗方に出世欲はなかった。肩書きよりも資産の増強を臨む宗方の選んだ道とは・・・・・・。長篇企業犯罪小説。
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五光百貨店のプリンスとまでいわれた榊原聡明常務は、社内政治に長けた奥谷猛専務に追い詰められていた。一度は、奥谷の社長就任を許した榊原であったが、百貨店の経営については自分の方が一枚も二枚も上手だという自負もある。そこに持ち上がったのが北山流通グループ総帥の北鋭司からの誘いだった。榊原は北山百貨店の副社長として迎えられ、敵陣より五光の奥谷の経営に挑戦する。長篇企業内幕小説。
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私たちの世代には、今誇らし気に語ることのできる輝かしい未来はなく、かと言って若い人たちに語り継ぐべき過去もない。いや、更に厄介なのは、ほんの半歩、あるいは一歩、分水嶺を下り始めたと言うことである(第二章『四十歳の峠』----〈会議の発言〉より)。勤続疲労に陥った男のストーリーを、商社の審査部に勤める著者が軽妙な筆捌きで綴った、面白くも哀愁漂う中年管理職エッセイ集。
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通信省として発足した郵政省はかつては現在の運輸省・通産省の一部をも所管範囲とする有力な官庁であった。しかし、昭和十八年の機構改革、二十四年の分割で、三つの現業、電波管理部門のみと弱体化していた。情報化へと動く時代状況の中、霞が関、郵政省官僚は総力を上げ、電気通信政策局の設置、NTTの誕生、郵便貯金を梃子にした大蔵省との力関係の改善をはかった・・・・・。長編ドキュメンタリー・ノベル!
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大蔵省事務次官・冬村国治は、財政再建に不可欠として、大型間接税の導入に意欲を燃やし、大蔵の決意を示すため、次の事務次官に異例の人事を用意した。が、冬村の構想に、前首相の梅里が反対の意向を表明した。人事権は官僚の牙城であった。全局長の辞表を携えて直談判に及んだ冬村に、梅郷は意外な条件を出してきた。
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色黒、あばらの面の村夫子は信長以来の傑物ではないか----。紀州藩政を再建した英君の声望はさらに高まり見せていく。熾烈な跡目争いを勝ち抜き、将軍の座についた吉宗は篤実質素な社会を目ざし享保の改革を断行。「幕府のみならず日本一国を豊かにしていくのだ」。史上最良の指導者の胸に、新しい国づくりの炎が燃えあがる。
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日頃なにげなく使っている漢字だが、そもそものいわれを尋ねると謎だらけ。道しるべがないと奇説珍説が横行して人を誤ると、中国語学の泰斗が、まずは漢字の成立から説き起こし、次いでそれが日本へ入るいきさつに光を当て、やがて喧しい文字改革へ鋭い批評のメスを加える。「漢字と漢語の素性」談義は、まずこの一冊から。科学的にして、ピリリとワサビがきき、それでいて楽しめる一級の漢字常識学。
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証券会社の「大口顧客に対する損失補填」や「暴力団との関係」がさらけ出された“証券スキャンダル”は、なぜ発生したのか?ブラック・マンデー後に起きた株価急騰・暴落の原因は?なぜ日本の株価が70年代から異常に上がったのか?株の基本に立ち返り、これらの疑問を徹底的に解明する。
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尾崎士郎「墨股一夜城」、南條範夫「初対面」、中山義秀「四季の小車」、山岡荘八「売ろうもの関白」、杉本苑子「耳塚のすみれ」、田辺聖子「淀君と北政所」、長谷日出雄「利休の目」、吉川英治「大谷刑部」、井上靖「真田影武者」、五味康祐「切腹」----草履取りから豊太閤太政大臣にまで成り上がった天下人秀吉を中心に、彼を取巻くさまざまな人間群像を十人の大家、実力派が華麗に描いた傑作アンロロジー。
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「たしかに私の武器は読書である。その後私は、書評の形をとった現実批判の本を何冊か出した。この『斬人斬書』はその典型といっていい」-----理念なき日本の企業社会と経営体質を鋭く抉り、サラリーマンに人間としていかに生くべきかを問いかける著者の眼差しは厳しく、時にやさしい。激辛書評で定評のある著者の原点とも言うべき書。
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