学校の力 吉岡 忍
あまり計画的とはいえない旅行を繰り返しながら私が感じたのは、世界がしだいに日本に似てきているということだった。そんな突拍子もないことを、と思われるかもしれないが、それが実感だった。大げさではなく、世界は日本とそっくりになりつつある。私はそう感じた・・・・・。
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あまり計画的とはいえない旅行を繰り返しながら私が感じたのは、世界がしだいに日本に似てきているということだった。そんな突拍子もないことを、と思われるかもしれないが、それが実感だった。大げさではなく、世界は日本とそっくりになりつつある。私はそう感じた・・・・・。
経済面で危機意識を強めるソ連は1989年11月と90年4月に経済改革調査団を訪日させ、日本の戦後復興から多くを学び取った。食糧をはじめ、深刻な物不足が慢性化しつつあるソ連。経済の大きな立ち遅れがゴルバチョフ大統領唱えるペレストロイカを掘り崩そうとしている。本書は調査団が大統領に提出した日本経済報告の全訳。ソ連経済の行方を示唆する貴重な資料。
「どんなに笑われようとさげすまれようと、子供の心身の傷を思ったら、あるいは自殺されたくなかったら、髪をふり乱し、なりふりかまわずあらゆる手段に訴えるべきだろう」校則のしめつけや教師の“暴力”から、教育の主体である子供の人権を守るために16年間、孤軍奮闘し続けた母親のケンカ渡世。
わけ知り顔のオトナの現実主義ばかりが巾をきかす現代をいかに主体的に生き抜くか。自称知識人やえせインテリがうそぶく怪しげな論理と俗物教養主義にだまされない“知的武装”の方法は、若き評論家が、古典の読み方、探書手帳の作り方、書評の読み方、ブックガイドなど読書のノウハウを具体的に示し、知的「生活者」に送る異色の読書論。
無意識に働きかける、根源からの出発、三つの7年期の理念、頭と心と手足のバランス・・・・シュタイナー思想の研究・実践を通じて、「自由への教育」という理念を詳細に論じながら、ドイツ・シュタイナー学校の夏期集会での体験、「日本シュタイナー・ハウス」の活動状況を報告する。
歴史はときに、血を欲した。このましくないが、暗殺者も、その兇手に斃れた死骸も、ともにわれわれの歴史的遺産である。そういう眼で、幕末におこった暗殺事件を見なおしてみた。(あとがきより)万延元年3月3日朝、江戸城桜田門外で、春の雪を血で染めた大老井伊直弼襲撃など、十二の事件に幕末狂乱の時代を描く連作小説。
家康にとってもっとも怖い敵は真田幸村だった。幸村は、霧隠才蔵をはじめ、三好清海入道、筧十蔵など手強い部下を持っている。なかでも猿飛佐助は、このシリーズで大活躍。ますます奇想天外の働きをして、徳川方を苦しめる。後藤又兵衛、木村重成も登場して、いよいよ大阪夏の陣。血湧き肉おどる伝奇ロマンの傑作だ。
慶長五年関ヶ原。家康は島左近配下の武田忍びに暗殺された!家康の死が洩れると士気に影響する。このいくさに敗れては徳川家による天下統一もない。徳川陣営は苦肉の策として、影武者・世良田次郎三郎を家康に仕立てた。しかし、この影武者、只者ではなかった。かつて一向一揆で信長を射った「いくさ人」であり、十年の影武者生活で家康の兵法や思考法まで身につけていたのだ・・・。
戒名、電信柱、電話のお待たせオルゴール、敷金、駅のアナウンス、おいしい水、etc・・・。便利さや快適さを求めて、われわれはアレもコレもほしがった。でも、ひょっとしたらこんな物なくても困らないんじゃなかろうか?なぜこんなものが必要なんだろう?日常慣れ親しんでいる物38点にこだわって、ホントに要るもの、要らないものを総点検。楽しく読める文明批評。
柏木誠治は45歳の課長。妻と子供二人の四人家族。ローンで購入したマンション”新菊名ハイツ”は、駅から徒歩20分、612平方メートルの3LDK。新入社員の部下との艶夢で目覚め、東横線の車内で経済新聞を片手にラッシュにもまれ、仕事の後は居酒屋のさんまの塩焼きで一杯やって割り勘にする-----あなたのことかもしれない、ごく普通のサラリーマンの日常を超リアルに描く長編。
日本を席巻したバブル景気の宴が幕を下ろし、破綻した金融システムと腐敗した官僚制度だけが残った・・・。いったい日本はどこで道を踏み外してしまったのか。「満足せる人々は短期的な問題には目を向けるが、長期的な問題は無視するか先送りする」。現代資本主義社会の病巣を鋭く抉る。異端の経済学者ガルブレイス。ウィットと皮肉と深い洞察に富んだ本書は危篤患者「日本」の特効薬である。
日本経済の牽引車か、“諸悪の根源”か。毀誉褒貶の著しい日本の総合商社の巨大な組織とダイナミックな機能、日本的体質と活動のすべてを商社マンとその家族の日常生活とともに圧倒的な現実感で描く。世界に類のない機動力を持った日本の総合商社の企業活動の裏側で展開されるなまなましい人間ドラマを通じて、ビジネスマンにとっての”幸福な人生”とは何かを興味深く追求した話題作。
「親の敵・・・・・」夜の闇につつまれた猿子橋のたもとで、秋山大治郎は凄まじい一刀を浴びせられた。曲者はすぐに逃げ去り人違いだったことがわかるが、後日、当の人物を突き止めたところ、秋山父子と因縁浅からぬ男の醜い過去が浮かび上がっていくる「待ち伏せ」。小兵衛が初めて女の肌身を抱いた、その相手との四十年後の奇妙な機縁を物語る「或る日の子兵衛」など、シリーズ第9弾。
得体の知れぬ目眩に襲われたその日、小兵衛は、恩師・辻兵右衛門ゆかりの侍・井関助太郎を匿うことになる。井関は手負いで、しかも曰くありげな小さな男の子を連れていた。小兵衛にすら多くを語らぬ井関に、忍びよる刺客の群れ。小兵衛は久しぶりに全身に力の漲るのを感じるのだった。一方江戸城内では、三冬の父・田沼意次が窮地に・・・・・表題の特別長編に、短編「おたま」を併録。シリーズ15弾。
実力者の取締役に認められた直後、柳沢誠一は社内麻雀で役満の九連宝燈を上がった。イカサマだった。同僚たちは気づかなかった。そのとき、柳沢は背後に視線を感じた。矢代美根子がいた。恐怖が襲った。もし美根子が真相を明かせば、卑劣漢とされ出世競争からも・・・・・。美根子の口を封じるため、柳沢は周到な計画を立てた。
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